お家づくりの最初の悩みが「予算」についてです。
みんなどれくらいの金額で家を建てるのだろうか?
我が家の年収だと、どれくらいの予算が適正なんだろう?
など悩まれると思います。
今回は「予算の決め方」について、簡単にご説明させていただきます。
1、年収×8倍の話
まず、目安でよく言われる金額ですが、年収×8倍です。
これは銀行が住宅ローンの審査で融資しやすい金額です。(年収、年齢で変わります)
例:年収500万×8倍=4,000万
お勤め先によって、住宅ローンの審査は大きく変わります。
公務員や上場企業にお勤めの方ですと、9倍、10倍でも審査が承認されるケースもあります。
また、東海労金さんやフラット35など、審査がやさしい銀行もあります。
ご年収が400万以下になると、上限額が少なくなる銀行が多いです。
まず、「いくら借りられるか?」という目安で考える際の基準にしてください。
2,返済比率
返済比率とは、「年収に占める年間返済額の割合」です。
少しわかりづらいので、例をご覧ください👇
月々10万の住宅ローン×12カ月=年間120万
120万÷年収500万=24%
この24%が返済比率です。
銀行にもよりますが、返済比率30~40%以内を目安で住宅ローンの上限額を計算します。
では、月々10万だと総額いくらぐらいの住宅ローンを借りることができるか?
というところですが、こちらも例をご覧ください👇
借入額4,000万:金利0.45%(変動金利)、35年間払い=月々102,952円
約10万です。
※ボーナス払いなしの計算です。
ここで大切な点は、
「借りられる額=返せる額ではない」
ということです。
それは「住宅ローン以外の費用」が家庭によって大きく違うからです。
大きなポイントは3つです。
それは「教育費」と「車の買替え」と「生命保険」です。
同じ年収でもお子さんの人数や進学コース、車に掛ける費用で大きく変わります。
また、生命保険のタイプによって、老後の積立ても変わります。
3,老後までの資金計画
お勧めはFP(ファイナンシャルプランナー)に老後までの資金シュミレーションを作ってもらうことです。
新築に予算を使いすぎて、毎日モヤシご飯、旅行もいけない生活になるといけません。
先程のポイントや日々の生活費を含めて、一度、FPに老後までの資金計画を作ってもらいましょう!
他の家庭と比べて、食費が多いな、保険代が多いな、など色々な支出を客観的に見直す機会になります。
生命保険を見直して切り替えることも一つですし、いま流行りのNISAについて勉強するのも良いかもしれません。
□総額がどれくらいになるのか?
土地を購入するエリアと、建てる建築会社で大きく総額が変わりますので、
まず、土地相場やハウスメーカー・工務店の価格帯を把握しましょう!
4,土地の価格・相場
例えばですが、緑区・天白区の土地ですと、坪50~70万ぐらいが目安です。
50坪の土地×坪50万=2,500万
名古屋市は場所によって坪100万以上のエリアもあれば、坪20~30万のエリアもありますので、
状況に応じて、購入エリアを広げることもポイントになります。
5,ハウスメーカー・工務店の価格・相場
ローコストと呼ばれる価格帯のお値打ちな建築会社から、
ハイコストと呼ばれる大手のハウスメーカーがあり、こちらも幅が大きいです。
ここで、一つ注意点です。
よくチラシに載っている、価格は「本体価格」という値段です。
それは、車でいうところの車両価格のようなイメージです。
つまり、それだけでは、建たない金額です。
実際には、「付帯工事」が別途必要になります。
付帯工事とは、配管費用や現場の施工管理費用、申請費などなどです。
本体価格+付帯工事=請負価格
これが、建物の費用です!
住宅業界の習慣として、営業さんは、お客様から価格を聞かれた際は、
この本体価格をお伝えすることが多いです。
営業さんに価格を聞くときは、本体価格なのか、請負価格なのかを確認しましょう!
そして、それ以外に「諸費用」が必要になります!!
諸費用とは、外構工事、地盤改良、登記費用、火災保険、銀行の費用などなどです。
ざっくり500万ほど必要になります。
では、新築の建物の相場をご案内させていただきます。
□ローコストメーカー
目安:坪55~70万(請負価格 税込)
例:4LDK 35坪 坪65万
35坪×65万=2,275万
2,275万+諸費用500万=総額2,775万
□ミドルコストメーカー
目安:坪70~85万(請負価格 税込)
例:4LDK 35坪 坪80万
35坪×80万=2,800万
2,800万+諸費用500万=総額3,300万
□ハイコストメーカー
目安:坪90~130万(請負価格 税込)
例:4LDK 35坪 坪100万
35坪×100万=3,500万
3,500万+諸費用500万=総額4,000万
いかがでしょうか?
実は、物価高騰に伴い、毎年50万ずつぐらいのペースで全てのハウスメーカー・工務店の価格が値上がりを続けています。
10年間で同じ大きさのお家が500万ほど高くなっているので、驚きです。
もちろん、お家の性能や商品も向上しています。
しかし、建築資材や人件費の高騰は今後も止まらないと予想されます。
「貯金を貯めてから」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
今は住宅ローンの金利も安く、ローン控除や補助金もありますので、もし迷われているようでしたら、
早めに建築していただくことがお勧めです。
もし、新築の戸建てに興味をお持ちでしたら、気軽にご連絡くださいませ。
まだ建てることが決まっていない方、建売りと迷っている方、リフォームを検討されている方も大歓迎です。
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